書籍編集者・プロデューサーの渡邉理香です。
ずっと前にとあるテレビ番組で、ある出版社の「企画会議風景」が放送されていました。
まあ、その出版社って・・・・・・「宝島社」さんなんですけどね(爆。
雑誌にバッグとかコスメアイテムなどの「付録」をつけて、爆売れしてしている商品、みたこともあるだろうし、買ったこともあるのではないでしょうか。
出版不況といわれていても、「売れる本(雑誌)」を作っている!
すごい会社!ヒット作を出す編集部!
それで 注目を集めていて、テレビ・新聞などの取材がよく入っています。
1:「成長期」〜「成熟期」の段階こそ売れる本になりやすい
その宝島社の編集部の「企画会議」の様子をテレビで放送していたんですけど、印象的な言葉を言ってたんです。
「これっていま、巷で流行ってて・・・」
「これが〜の世代でもりあがっているんです」
「この〜が、とても注目をあつめているんです!」
編集者たちが、こういう発言をしあって編集長や他の部員たちと企画を検討しているんですよね。
「あー、わかるわかる〜!」
って一人頷くとともに、懐かしさでもいっぱいになってしまいましたが・・・。
この発言からわかるように、編集者や著者が会議や打ち合わせで「本にするための新しいもの」をゼロから生み出しているわけではないのです。
すでに「生み出して(生み出されて)はいて」「公に出ていて」→「人気になっている!」「一部の業界では話題になっている」「情報が広がり始めている」「テレビや雑誌で取り上げられたりして世の中が注目し始めている」「フォロワーがたくさん支持しはじめている」ものにたいして、編集者はアプローチしたいし、出版社は本にしたい。
だから、これまではゼロだし・まだ自分はたいしたことないし、まだ世にサービスや商材としてアウトプットしていないけど、アイデアは面白いから本にできるんじゃないか。
それで本を出せば、売れてビジネスにも繋げられる!お客様のためになる!はやっぱりどこか違っていて。。。
ようはですね、ビジネスの成長曲線を例にだせば「成長期」〜「成熟期」にあるような、コンテンツやネタや人の方が本にしやすいし、本にしても売れるものになりやすいのです。
すでにある程度うまくいっている・いまぐんぐんと世の中に広まりつつある・すでに一定のニーズがあって、確実に読者に受け入れられるご自身の最良ビジネスコンテンツを、さらに「どう伸ばすか」に活用するツールとして「本」を考える!がベストではないでしょうか。
だから、まだビジネスや商材・サービスのコンテンツが「誕生期」や「未成熟状態」、もっと伸ばしていかないと・・・みたいに思えることがある人は、先にそのコンテンツをしっかり世に出して広げ、ファンや支持者を何千・何万単位で獲得できるようにしておくほうが出版には近道だと思います。
ようは「たくさん求めているお客さんがいる!」ということを「論理的かつ客観的に証明」していくことが重要かと。
それだけ市場規模が大きい、ということが「実証」できれば、出版社もそのコンテンツや人に投資できます。
このビジネスの超!基本原理をぜひ商業本の著者として活動していきたいなら、忘れないでいてほしいなあと考えます。
ちなみに、これって出版不況だから・・・ということ関係なく、実はずーーーっと前から潜在的にあった考え方です。
ビジネス書や実用書の出版社は、やっぱり「ロマンとそろばん」を上手に天秤にかけて、本当に商業本にしていいコンテンツなのか、あるいは著者としてお迎えできる人なのかをクールに見極めているんですよね。
だから、出版不況とか言うけれど、特に「書籍」の場合は雑誌ほど落ち込みは激しくはないです。むろん、昭和の時代とくらべれば、売り上げの落ち込みはぬぐえませんが、それは「ビール業界」など他業界でも一緒。
そもそも日本社会全体が、もう高度成長期の状態ではないので、「不況不況」と煽る発信をうのみにするのはどうかと…。
2:焦って「本をださないと!」の考え方は危険。タイミングも見極めよう
本はいつでも出せる!と考えています。
80歳になっても90歳になっても「処女作」は出せる。
そして売れる本はつくれます。
焦りだけは禁物です。
数千・数万の人々の課題やモヤモヤを解決しを幸せに導く「オリジナルメソッド」や「コンテンツ」「発信物」を、作っていきましょう。
読者から熱狂的に迎えられるのは、それが一番です。
あと、、
2020年までに出す!
30歳のうちに出す!
そう「決める」のも大事ですが、「焦る」のは違います。
焦りほど、決めたことは叶わないです。
それこそ、時には「目標の下方修正」もありかと思います。
ただ決めたら、動くことはやめてはいけません。
思い続けることを絶対にやめない・あきらめない、そういう「思いと行動の継続」がやはり目標達成の秘訣ではないかと思います。
出版はタイミングも大きく関与します。
これは、どんなに著名な著者であってもそうです。
「今が出しどき・売り時ではない」と判断されたら、本は出ません。
その意味でも「有名だから本は出せる」は成り立たない。
それくらい、商業出版は極めてビジネス色が強いものだし、あくまでも主導権を握っているの出版社側である、ということを改めて認識しておいてもらえるとよいかと思います。
「本をだしたいと考えているが、出版の準備をどのようにしたらいいのかわからない」
「出版塾やセミナーに通ったものの、出版できない」
「企画書をおくったのものの反応がない」
「電子書籍よりもやっぱり商業出版がしたい!」
・・・などなど
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