出版の基本

「読者がいるはず」幻想。

書籍編集者・商業出版プロデューサーの渡邉理香です。

 

 

 

>〜のテーマ、読者がいるはずなんです!

>こういうメソッドやスキル・内容・発信を求めている読者が、絶対存在していると思うのです。

>読者が多くいるとおもいます!

 

こうしたことを訴える経営者・起業家などの「著者志望」の方に、会社員編集者時代から接してきました。

 

お話をもらう8割以上、でてくる発言なのですが・・・

 

しかし、出版社の編集者はそういった「情熱的な訴え」に対しては、余計に距離をおきたくなるし、首を縦にふりません。

欲しいのは、、、

「客観的かつクールな情報」です。

もっといえば

「数字」

です。

 

どれくらいの潜在読者がいるのか、、、、
それを確認できる客観的なデータや数値情報があるとより真剣に話を聞いてくれやすいし、企画書にもそれが書いてあると企画を投入できる市場を発見&見定める材料を獲得することができる。

それが出版社において企画通過に有利になる場合もおうおうにしてあります。

数字を意識していきましょう(とくに女性の方々はご注意ください。一番数字に対する苦手意識が強いタイプが多いので・・・)

>社会的に「何人」その悩みに陥っている人がいるのか?

>「何人」読者になる見込みの数があるか。

政府機関をはじめ「公のデータ」があれば、それを提示しましょう。

信ぴょう性がまします。

テーマやジャンルによっては、公のデータがない場合もあるし、出せない場合もある。

そういったときに必要なのが「あなたの実績」です。

クライアントの数

ビジネスキャリアの年数

セミナー動員数

あなたの発信やビジネスで変化をおこした人たちの数

本を出して売れた部数

・・・・・・

そうしたあなたの「実績」を「数値」でしっかりアピールする必要があります。

でも、おもうのですが…。。。

経営者や起業家のみなさまであれば、ビジネスを「数字で考える」って当たり前におこなっていたりするものではないのですかね??

それがないと、事業を拡大することだってできなくないですか??

影響力を強めていくことにも「数字で考える」って必要ではないですか?

っていつも感じているのですが…(汗

根拠は冷静に、客観的に数字で示しましょう。

熱意や情熱や熱い訴えは、編集者にはぜんぜん効果的ではありません。

わかってもらえません。

むしろ「どん引き」なんですよね…(^^;;。

冷静で客観的な情報の提示を行って、「読者が獲得できる」根拠を企画書や編集者へのプレゼンなどでお伝えしてもらえると、あなたの企画の話をもっと聞いてもらえると思います。

 

 

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