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【本を書くことに閉じこもっていないで、売ることを見据えた準備をしていこう!】 飯沼暢子さんインタビュー

書籍編集者・プロデューサーの渡邉理香です。

 

好評連載中の「著者VOICE」。

最近、男性著者が3連続でつづきましたので、今回は女性起業家の著者の声をお聞きください!

 

 

起業家・経営者むけのビジネスブランディング・コーチングを行う「世界観プロモーション(R)ブランディングプロデューサー」飯沼暢子さんです。

 

飯沼さんは『愛されてしっかり稼ぐ!セルフブランディング起業術』(同文舘出版)を2018年に上梓。

起業家としてさらなる飛躍の活動を行っていらっしゃいます(書籍画像からamazonに飛べます)

 

 

 

今回は、出版の製作の裏側もそうですが、出版後に欠かせない!SNSを活用した本の販促のお話もふくめ、個人事業主として出版を目指す場合のヒントなど・・・多くの情報を超特別にシェアいただきました。

とくに女性起業家で出版を目指す方は参考にしてもらえればと思います!

 

 

きっかけは、366日配信し続けたメルマガ。

 

 

―――本日はよろしくお願いいたします!相変わらず、素敵なお洋服と雰囲気をもっていらして、うっとりしてしまいます(^^)。
さっそくなのですが、出版を考えた経緯のお話を聞かせていただけますか?

 

 

はい!お話させていただきます。

私は、起業家むけのプロデュース活動を始めて1〜2年目にかけて「366日で起業家としてデビューして活躍をするためのノウハウを配信するメルマガ」を作りました。

メルマガの反響と評価は上々で「毎日ワンステップずつ進められるのですごく役に立っています」「読むと元気が出ます」という声を多くいただくようになりました。

このメルマガに、普段対面のコンサルティングでお伝えしている内容を加え、1冊の本にまとめられたら、好きなこと・やりたいことを仕事にできる人、しようと思う人が増えるのではと思い、出版したいと考えるようになりました。

その後、Facebookで目にとまった出版セミナーに3つほど申し込みをしたのが起業2年目の秋頃でしたね。

 

 

 

―――へえ!そんなすごいメルマガを配信していたんですか。1年間ビジネス・ノウハウが毎日届くなんてすごいですね。

 

 

ありがとうございます。

ぶっちゃけ「もはや修行だな・・・これは」というくらいたいへんで。150日めあたりから更新がしんどくなるときもあって、途中で挫折しそうにはなったんですよ。

でも起業1年めだったこともあり、もう最初は何でもやろう!やりぬくぞ!って思っていたので、続けました。実際、多くの好評価もいただいて、それも励みになりましたね。

 

でも思えばそのメルマガが、本のネタやコンテンツに結果的にはなったので、配信しておいてよかった!ってほんっと思います(笑。

 

(※出版の基ネタともなったメルマガはこちら!→http://sekaikanpr.jp/mail-magazine/

 

 

無料教材として作った「小冊子」も企画通過の要因に・・・!

 

 

―――すごいですね!で、そのメルマガをもとに、出版企画書を書いて出版社にアプローチをかけたのですか?

 

 

端的にいえば、そうですね。

出版のセミナーに行く!ときめて、その年の12月、まだ何も決まっていないのに「来年は出版します!」とクリスマスパーティで宣言してました(笑。

その宣言が効いたのか、活動をおこなって、2つ目に参加した出版セミナーをきっかけに、翌年2月には出版社からオファーがいただけました。

 

 

すぐに出版社へ出向いて編集者さんと打ち合わせをして、企画会議にかけていただきました。企画会議では、企画書だけでなく、わたしのメルマガ登録者向けに無料配布している「3時間で起業コンセプトが決まる『強みと才能から作る組み合わせ起業』」いう小冊子を編集長に見ていただいたのですが、この冊子がよかったようで、無事に企画が通過しました。

 

小冊子は、ワーク形式になっていて「枠をうめていくだけで、起業コンセプトができあがる!」という再現性の高さを考えて作っていました。

それが好評だったようです。

書いていけば、順をおさえて起業準備ができていくわけなので。

「この人センスあるとおもうよ」って編集長の方が言ってくださっていた、と後から聞いています…(照。

なんにせよ、評価いただけたのは、ありがたかったですね。

 

テクニカルさとロジカルさが、他の起業女子とは違う圧倒的なオリジナリティを生み出していた。

 

―――なるほど!すばらしい。となると出版企画書の内容精度も高かったのではないか…と勘ぐってしまいますが(笑。そのへんはいかがですか?

 

 

 

率直にいって、お世辞にも出版企画書の精度が高かったとは思えません(笑。

なにか具体的に「正しい企画書の書き方」を、念入りに習得したわけでもないので…。

タイトルも…今思えば散々な出来ですよ(笑。

 

でも私の場合、起業1〜2年目に作成配信した366通のメルマガうち、開封率が高かった題名を並べて企画書の目次を作ったんですよね。

 

それが勝因になったのでははないかと…。
企画書を見てオファーをくださった編集者さんが、「目次がしっかり書けていたので、本になる中身があると感じました!」ともおっしゃってくださいましたので。

 

起業って何からやっていいのか、わからないものですよね。

「自分でビジネスを始めるなら、まずはとにかくホームページ作りだ!」と、ホームページのタイトル決めからはじめてしまう人もいるくらい。

でもタイトルを決めようにも、下準備ってやはりあるわけで…。

だから出版企画書では、この目次のとおりやっていくだけで、起業の準備も整って、お客様から愛されてしっかり稼げる起業家になれますよ、ってことを6ヶ月間伴走するかのようにつたえていくようつとめていました。

 

 

メルマガでも「開封してもらえるように、キャッチーな言葉を使おう!」と思っていて、日々実践していました。

 

それが目次の項目の基になっているので、編集者の方の目にとまりやすかったのかもしれません。

 

 

ちなみに私は起業前の会社員(リクルート)時代、プロジェクト管理の業務を行っていました。それこそプロジェクトって、手順が大切になってくる

 

 

ビジョンの共有からはじまって→世の中に対しどんな貢献ができるのか→ミッションの提示もあるし→自社の強みの話題にもなるし→行動への落とし込みに…と進んで行く。

 

 

その意味でもテクニカルかつ、システマチックさが、私の強みでありオリジナリティではないかとも考えています。

 

女性起業家の本って、自己啓発系のものが多いですよね。そんな中で、女性的な感覚的な発想だけでなく、ロジカルでテクニカルな起業手法も盛り込んでいたので、逆に珍しいコンテンツだったのではないかとも分析していますね。

 

 

 

いざ出版に向けて準備&執筆になると「恐怖」がおそってくる・・・!?

 

 

―――確かに、御本を拝見すると、とても着実なスキルやメソッドが細かく具体的に書かれていていいですよね。この本を読むだけで起業ができる!と実感をもっていえると思います。ちなみにご執筆の感じはいかがでした?

 

 

 

それがですね、企画は首尾よく通過できたんですが、執筆期間が思いの外長引いてしまって…。新人著者なのに、よく待っていただけたな…とおもったものです。編集者の方や出版社には本当に感謝です。

 

執筆が遅くなったのは、端的にいえば「恐怖」に襲われたからです。

 

起業1〜2年目のときって、全ての経験が新鮮で楽しいということもあったし、やってうまくいったことはどんどん伝えたい!って思っていて、その勢いで出版したい!と思って出版活動を始めてしまいました。

 

でも本になる!と考えた瞬間に、恐怖がおそってきたんです。というのも、ノウハウが先生から教えてもらったことの受け売りになってしまいそうで申し訳ない気持ちが湧いてしまって。

 

それに、例え自分が実践したことであっても、今思えばまだ経験値が足りなかったので、新しさのあることを伝えたいけどうまく言葉がまとまらなかった。

 

私が好きなビジネス書って、一生つかえる!この本で学べばちゃんと人間関係よくなる!という本だったりもします。単に「フォロワー増やせばいい」「売上あげればいい!」「ワクワク自由に生きていこう!」という浅いものには絶対したくなかった。もっと本質的なことを伝えたいという気負いがあったけど、そのときの自分にはまだそれを表現する技量がなかったのですね。

 

それでも本をいっぱい読んでるから・・・まあ書けるかな、と思ったのですが、仕事上webの記事の執筆の方になれていたっていうのがネックにもなりました。

 

7万〜8万字書きあげていく!というのが、なかなかつながらなかったですね。

 

全体の流れをつくれなくて、目次を書いてはやぶり、書いてはやぶりを2年間やっていました(苦笑。

 

椅子をかえたり、森にもいったりもしましたよ(笑。

 

でも、なかなか前に進まなかったですね。私は基本これまでの人生で「行動がとまってしまう」経験っていうものがなかったので、この体験はなかなかハードでした。

 

書いても書いても、自信もって、ぜひ私の本を読んでください!っていえないなあ、と思う日々が続きましたね。

 

 

でも、試行錯誤するうちに、あるときやっと突破口が見つかって、書き上げることができました。

 

そのきっかけが、自分と同じような価値観をもっていた起業家の方のセミナー資料だったんです。論理的かつ体系的で、すごくわかりやすく伝わりやすい手法で作ってあったのです。この資料の見出しをモデリングしよう!っておもいました。ただ、言い回しはより女性らしく表現していく。

 

この経験でようやく「本の軸」というか「執筆のフレーム」ができた!という感覚でしたね。

 

―――おおお!それは良かった。「本になる!と思うと恐怖が襲ってくる」というのは私も時々著者の方から聞く話です。やはりそうですか・・・!?

 

 

はい。あれは不思議でもあるし、貴重な体験でしたね。

でも、わたしの場合は、フレームを一度手にいれると、執筆が進んでいったんです。

私は元・リクルートのメディアプロデューサーでもあって・・・。いわゆる「企画職」のくせといいましょうか、狙いを定めて「検証してから、撃つ!」というタイプなんです(笑。

 

撃った後の精度は高いのだとおもうのですが、狙いを定めてから撃つまでに時間がかかるタイプでもある。

 

このくせが執筆にも影響してしまいご迷惑をお掛けして本当に申し訳なかったのですが、今回の経験で自分のタイプがわかり、動けるようになる方法も見つけられたので…次同じことがあっても大丈夫だと思います!

 

あ、あと本ができあがってくると、やっぱりうれしかったですね。

 

製本前、初校(ゲラ)があがってきた段階でさえも、Word7万字が本という形になってきた!ということに感動しました。

 

安心感・安堵感もありました。

 

やっとできた!よかった!みたいなかんじでしたね。

 

結局、企画通過から2年かかって本が出たわけですが・・・。

 

スピードだけを重視して「こんなの出したくなかった」という本を作るのだけはいやだったので、その点は本当によかったです。

 

じっくり考えることができたし、編集者さんの素晴らしい編集力というご協力もあり、うまくまとまって・・・よかった!って心底おもいました。

 

 

SNSを活用した書籍販促の極意は「まず、コアファンに届ける」こと。

 

 

―――なるほど!なかなか貴重な体験をなされましたね。さていっぽうで、本ができあがったら、次は販促の活動がまっていますよね。本を作ることにフォーカスが行きがちですが、むしろここからが著者としての活動の本番・・・ともいえるかとおもいます。
私が気になったのが、暢子さんの場合、発売1ヶ月前の段階で新刊のFacebookページができあがっていた点です。

そこから、発売前の様々な準備〜発売開始〜発売後の書店の様子〜記念パーティーに関するところまでを逐一発信し続け読者にリーチしていたことが、素晴らしいマーケティング活動だなあ!と思ったのですが・・・。

 

 

 

ありがとうございます。

本を一冊作りあげるためには、実にたくさんの人々の協力があったので、みんなで楽しめるお祭のようなことができたら・・・と制作途中から思っていました。

本の目次ができたタイミングで起業家の友人に見せたところ、「Facebookグループで、出版応援グループを作ろうよ!」と言ってくれたのです。それを機にさっそく立ち上げ、応援隊のコアメンバーを募集して、一緒に盛り上げてもらう体制を作りました。
そしてまずは「100人」グループに入っていただくことを目標にして、知人一人一人にグループの主旨を説明して、よかったら参加してくださいとメッセージしました。

 

 

―――あ!私のところにもお送りいただけましたよね。ありがとうございます(^^!

 

 

はい、そうでしたね(^^)。

その後わたしの起業ストーリーや、出版ストーリー、出版日のお知らせ、表紙決定など、メイキングを投稿していき、出版当日を一緒に楽しみにしていただくよう盛り上げていきました。

 

出版後は、応援隊の主要メンバーで書店で見かけたら、書店名と階数と陳列してあるコーナー名(例:「起業・開業」の棚など)をレポートする投稿をしたり、出版キャンペーンページを新たに作って、応募してくださった方に書籍で紹介しているワークを記入できるワークシートを配ったり、出版記念パーティーを計画して募集をしたり、感想をいただいたらレポートしたり、Instagramでも書籍の情報を頻繁に投稿したり・・・、発売から2週間は特に強化して、出版というイベントを一緒に楽しんでいただけるように工夫しました。

 

でもそのお陰で、発売後翌月には、出版社内で、実店舗での販売冊数一位、アマゾンランキング「女性と仕事」カテゴリー3位、オムニ7 「起業・開業」カテゴリー1位を獲得できました。

 

Facebook、Instagram、アメブロで独自のキャンペーンも行いました。
ただその際、SNSの活用スタンスを分けて行いましたね。
たとえばFacebookは、既存の知り合いと一緒に盛り上がれる感じにする。Instagramは新規の方と知り合う、と役割を分けて活用しました。Instagramでは、本の紹介をするとすぐにアマゾンランキングが上がり、ダイレクトに反応があったので、特に女性著者の方には、オススメの販促媒体だとおもいます。

 

 

 

―――出版後もSNSを利活用することで、しっかりと本の販促活動につなげられているのはさすがです!暢子さんは、本当にすばらしい。戦略家ですよね。

 

 

 

ありがとうございます(笑。

たくさんの方に応援していただけて本当にうれしかったです。でもFacebookの出版応援特設グループページをつくるにあたっては、ちょっと気をつけたことというか、一定のルールも設けたんですよ。

 

代表的なものとして、私をふくめイベント主催者の「顔見知りの方」だけをページへの参加者として承認する、です。

 

普通、本は「汎用性」「拡散」を大切にしていく商品ですから、もっとオープンにメンバーを募集して、広く色々な人に応援してもらう方がよかったんじゃないの?という疑問がわきますよね。

 

しかし、あえて私は逆の手法をつかうことにしました。

 

この理由は、スタート時は特に「いかに、本気で本を応援してもらえるか」という部分に重点をおきたかったからです。

 

 

実際、出版応援グループに入ってくださった100人の顔ぶれを見ると、全員が自分にとって大切な存在だと思える人達でした。

 

わたしは、「本を出したから、応援してもらえる」のではなくて、「本が出るまでに人間関係をむすんだから、出版キャンペーンのコアな応援者になっていただける」と考えています。

 

 

みなさんお忙しいですから、1年以内など近い時期に交流があって、密につながっている方でないと、出版をわざわざ応援しようとは正直思えないでしょう。

 

この応援者をいかにつくるか、が本当に大事だと思うんですよね。

 

わたし自身、初めての出版というプレッシャーもありましたが、応援者、仲間がいたから乗り越えられました。

 

なので、出版がきまったら、書くことだけにとじこもらないで、応援者をいかに醸成していくか・・・も大切な著者の仕事になってくるとおもいます。こちらから先に積極的に周りの人たちの応援をするとか、勉強会やセミナーに参加して仲間と一緒に成長を喜び合う経験をするとか。

 

 

販促の「仕込み」として「自分メディア(著者メディア)」を醸成しておくことが必勝ルール。

 

―――ほーーー!なんとも用意周到で!!感心します。そうですね、発売前にいかに「販促の仕込み」ができるかって大事ですものね・・・。

 

 

 

それは、確実に思いますね。

そしてもう一つ「仕込み」として大事なことがあります。

それが「自らのメディア(著者メディア)」をつくって育てておく、ということ。

 

メディアを育てることは、フォロワーを育てる・・・につながります。これがやはり大切ですね。

 

私も、販促に関し出来うる限りのことはすべておこなってはきましたが、じぶんのメディアがちゃんと育っていると、やっぱり売るときに強いです。

 

だから、本が発売される1ヶ月前までには、ブログやSNSのプロフィールや記事を整えて、フォロワーを少なくとも各メディア1000人以上に育てることをオススメしておきます。

 

 

で、なんでフォロワーを集めるか・・・という点なんですが、これって本を売るためだけではないんですよね。

 

 

 

 

―――え!?そうなんですか!!?

 

 

 

 

はい。

フォロワーをしっかり確保しておくことでの大きなメリットはもう一つあって、それが、

 

 

感想を集める

 

 

 

なんです。

 

 

本を読んだ感想を集めるというのがキモです。

 

反響がダイレクトにわかるし、口コミの一つでもあるので、自分のSNSやホームページにも載せやすい。感想を掲載すると、注目度が高く、アマゾンなどのランキングも上がります。出版社の方と反響を共有して喜びあったり、それこそ、販促の材料としてすぐ使っていただくこともできます。

 

その意味でも、感想(反響)をもらう、というのも重要な著者のつとめではないかな、っておもいます。

 

出版のやりかた・手法以上に「著者としてどうありたいのか」がキーポイント!

 

―――売り方まで目からウロコのロジックが満載ですね!!有益な情報のシェアをありがとうございます(^^)。これから出版を目指す起業家・とくに「女性の起業家や経営者」に向けてなにかアドバイスやエールなどあればお願いします!

 

 

 

世に広めたい専門性を持つ人で、本を読んで人生が変わった経験がある、本を読むのが好きだ!という人は、ぜひ自分の本を出版することにチャレンジしてほしいと思います。

 

本で人生がかわった人は、「いい本」がどんな本かを具体的に知っているはずです。

 

だから、本を書く・出版するのに向いているのではないでしょうか。

 

正直にいうと、大変なことも多いのは否めません。

 

ただ、SNSの世界で情報発信しているのとはまた別の世界の体験ができますし、社会の中での自分の立ち位置が一層オフィシャルなものに変わり、自分だけのものという感覚だったメソッドも、オープンなものに変わり、広がりと浸透を実感しやすいと思います。

 

私自身に起こった変化としては、大学、スクール、起業塾などのビジネス講座主宰の方から、「生徒たちに課題図書として配っています」という連絡をいただいたりしました。

 

また、講演のご依頼もいただけるなど、本にまとめたメソッドを「先生」という立場の方から教材として活用していただけるようになったことも、貴重な経験です。

 

かつ、これまでは主に首都圏在住のクライアントさんが多かったのですが、いまや全国各地から書籍のご感想やコンサルティングのお問合わせをいただけるようになったり、クライアントさんの9割が女性でしたが、男性の方にもサービスを受けていただいています。

 

20代や30代前半など若い世代の方も増え、現在会社員でこれから起業したい人のお申し込みも多くなった・・・など、リーチする属性の変化が如実に感じられ、提供できるサービスの幅が広がったと思います。

 

 

あと、あなたは「どういう著者になりたいのか!」ということを考えるのがキーポイントになると思います。

 

出版のやり方ではなく「どんな著者でありたいか」というスタンスがとても大事ですね。

 

たとえば、好きな作家である村上春樹みたいになりたい。でも自分のビジネスはボディエクササイズであり、それを用いたダイエット本を出したいとすれば・・・。村上春樹とエクササイズの共通点はなんなのか?

 

それを融合したことで、どうビジネスに影響があるか・・・?

 

どんな読者を獲得できるか・・・?をきちんと考えないといけないでしょう。

 

 

 

―――うんうん、すごく頷かされることばかりです。あ!ちょっと思い出したのですが、暢子さんって、現在は法人成りしていないですよね。個人事業主として著者になられたのは、ちょっと珍しいのではないかな・・・と考えるのですが、その辺はどう思われますか?

 

 

たしかに「法人取引」になりますから、おっしゃりたいことはよくわかります。

でも私の場合、個人事業主ではありますが、元はリクルートという大企業の社員でした。だから、職歴等で会社の名前を提げている限りは、出版社の方からみると信頼性は高いかもしれませんよね。キャリアとしての実績にはなりますし。

いっぽうで会社の人たちも私の活動をみています。私はリクルートの社員だった、という事実は嫌がおうでもついてまわります。だからこそ、OGとしてリクルートに誇れることをしよう!とおもって活動してきました。

 

出版ジャンルが起業だったというのも、よかったのかもしれません。市場性とあっていたかもしれないかな、って考えます。まさに私自身が、脱サラして起業していますからね。なので、著者ステイタスとしての説得力はあると思います。

 

加えて、ブログをはじめとしたSNSの言葉も「あっという間に売り上げ3倍!」とか「〜すればすぐ儲かる!」みたいなものを出してはなかったので、堅実性も評価されたと推測しています。

 

だから個人事業主だからといって、出版できないわけではないでしょう。

 

でも「実績」はかなり重視されるので、大きな実績がないなあという方は、いまからでも遅くはないので、今やっていることで「実績つくり」には労力を注いで確立しておいたほうが絶対良いと思いますね。

 

 

最後に、理香さんもよく言ってらっしゃるかと思いますが、やはり起業家の業界と「出版業界」は異業種・異業界です。

起業家が考える自分の強み・切り口・オリジナリティと出版における、強みや切り口・オリジナリティの出し方は全然違うな!って思いました。

私が自分の強みだと思っていた、「起業家がすぐ活躍できる魔法のブランディング・ネーミング法」というメソッドは、起業の世界では好評でした。

 

しかし、出版やマスコミの世界となると違っていました。
「本のタイトルにネーミングっていれると、コピーライターや広報の人が手に取る本になってしまいます。出版マーケティング的には、飯沼さんが狙っている読者層と違う棚にいってしまうと思うのですがよいのですか?」と編集者さんから質問されたくらいです。

 

だから、あわてて本屋さんの「起業」に関する棚をみにいきましたね。

 

起業家の世界と同等に思わないことです。

 

 

出版の業界も、また独特な慣習やルール、用語や考え方・市場性が存在しています。その業界で使われているキーワードのなかで、どう自身が参入していくか・・・という点を書店に足を運び、市場のうごきをみながら構築していくことも大事だと考えますね。

 

 

―――ありがとうございました!

 

 

あらためて飯沼さんのプロフィールです。


飯沼暢子(いいぬま ようこ)

世界観プロモーション®
プロデューサー、作家

IT系ベンチャー、大手広告代理店でのビジネスプロデューサー、Webやビジネス書の編集者を経て2016年より個人、法人向けに『世界観プロモーション®』起業コンサルティング、マーケティングコンサルティング、ブランディングコンサルティングを行う。

公式ホームページ:http://sekaikanpr.jp/

 

 

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