著者VOICE

【著者になるためのキーポイントは「タグ」。自分の可能性をどんどんアウトプットしていくことで「選ばれる人」になっていこう!】澤円さんインタビュー

こんにちは。

書籍編集者・プロデューサーの渡邉理香です。

 

 

ご好評いただいている「著者VOICE」。

 

今回はマイクソフトテクノロジーセンターセンター長であり、年間250回以上のプレゼンをこなす伝え方のスペシャリスト、澤円(さわ まどか)さんです。

 

澤さんは、『外資系エリートのシンプルな伝え方』(KADOKAWA/中経出版)
『マイクロソフト伝説マネジャーの 世界No.1プレゼン術』(ダイヤモンド社)『当たり前を疑え』(セブンアンドアイ出版)など3冊の著作をもち、エバンジェリストとして・SNS上のインフルエンサーとしても大活動中の、ビジネスパーソンです。
  

 

 

 

 

 

――本日はよろしくお願いいたします!さっそくなのですが、出版を意識しはじめられた経緯についてお聞かせください。

 

 

Microsoftに勤めながら、それでも最初は普通のビジネスパーソンでした。でも14年くらい前からかな・・・、対外的に発信するようになることで、様々な人とのつながりができるようになり、講演などの依頼をいただくようになりました。

その中で、琉球大学において人材育成に関する1DAY講義の仕事があって、学生さんから「澤さんの場合、セカンドキャリアってどうするんですか?」て聞かれたんですね。

その質問がくるまで、あまり深く考えてはいなかったんですけど「大学の先生になるものひとつですね……」と返答したんです。

で、その時に「じゃあ、どうやったら本当になれるかな?」とより自分のなかで気づきが深まり&考え始めたのが、出版へ興味をもちはじめたきっかけでしたね。

結果的に、第1作目と前後くらいに、琉球大学から正式に客員教授としてのオファーをいただいたわけですけどね…!

 

 

―――ほ〜!なるほど、それはまた面白い切り口からの発端だったんですね。

 

そうですね。

でも、そこで考えたんです。

じゃあ大学の先生になるためには、どうすることが最善の方法なのかな・・・?と。

そこで、本を書いていたり自分が目指すような経験をしている知人に聞いてみたら「一番早いのは本を書いておくことですよ」って教えてくれたんです。

「本を書くと教科書代わりにもなるし、名刺代わりにもなるから良いですよ」って。

 

じゃあ、本を出すことってどういうことなんだ?どうすれば?とおもって、妻の友人で雑誌やwebの編集者をやっている女性がいたので、その方に相談してみたんです。

すると・・・「本を出したい!とおもって企画を出版社に持ち込んでも受け入れられることは難しい。そもそもメディアで露出できてもいないし・・・。まずは認知してもらうことからはじめたらいいのではないか?」ということになり、いろいろタイミングも重なってCodeIQ」というエンジニア向けの連載につながったんです。

 

 

で!

連載をはじめて3〜4ヶ月したら、渡邉さんから出版のオファーをいただいたんですよね(笑。

(注:当時渡邉は出版社勤めのサラリーマン編集者でした)

個性の掛け合わせで「指名される人」になれる!

 

 

―――そうでした!まさに「CodeIQ」の連載情報が、そのwebの編集者さんのfacebookから飛び込んできて、澤さんを知るきっかけになったんです(^^

 

 

ありがとうございます!

そこから第1作目の『外資系エリートのシンプルな伝え方』ができていったのでしたよね(笑。

 

だから・・・「まじでアウトプットって…超大事だなあ!」って実感しましたね。

 

さらにいえば、あの記事は自分で執筆もしていたので、自分で書いて、なにか人の目につくところへ出すということ、様々なチャネルを使って組み立てていくっていうことは重要なんだ、って確信もしましたね。

 

なお……ただ言葉で連載・発信するだけでなく、「CodeIQ」ではスピンアプトでイベントなんかもやっていて……。

 

多くの読者に触れ合えることもやってました。

 

だから、読者の方にイベントに来てもらって、僕のことを「認知してくれる」、僕の顔をみて、声をきいてくれる。こういう状態につながったのも結果としてよかったんですよね。

本の読者に結びつきもしましたから。

かつ読者になりうるであろう方たちは、本を出すと拡散もしていただける。

こうした流れもすごく大きいことだなあ、って感じましたね。

 

 

 

―――なるほど!でもですね、私気になったんですが、雑誌やwebの編集者さんが知り合いだからといって「連載」をもてる人もなかなか希少ですよね。ましてや、「CodeIQ」って大手メディアが運営している(リクルート)の媒体。その辺・・・連載までいける人といけない人の違い、連載をしてほしいと指名される人ってなんなのでしょうか?
澤さんの場合、「肩書き」が効いたのですか?

 

 

 

結論からいうと、「肩書きは決定打にはならない」ですね。

それよりもむしろ、僕の仕事のアウトラインがCodeIQの方向性とあっていた、という面は一ついえるとおもいます。

僕の仕事の基本は、「Microsoftのテクノロジーをすべての顧客セグメントに対してどんどん紹介していく」です。

その「やり方」が、差別化にずいぶんとなりうるアプローチだった、ということかとおもいます。

 

ようは、製品やテクノロジーの説明する人はいっぱいいるけど、それが「面白い・興味をひく・役に立つ、人生に意味をもつ伝え方ができる人」は・・・やっぱり多くはいなかったのです。

幸運なことに、僕はこれができていたし、仕事を通じて得意になったスキルでもあるので、「どうせ話をきくなら・・・澤さんがいいだろう!」になったんじゃないかと。

 

 

―――差別化要因!たしかにこれって大事ですよね。ということは、澤さんの差別化要因のひとつとして「髪の長さ」もありますか(^^?

 

 

そうですね(笑!

それは完全にあります。

でも「髪が長ければいいのか」というと、そうでもないですよね?

大事なのは、個性の掛け合わせだとおもいます。
それによってユニークなものができあがる。

僕の場合は、髪の長さもあるけど、プレゼンが好評いただいているというのも強みであり個性。

その辺の「掛け合わせ」が大切なんじゃないかと。

 

だって、髪が長いだけでは、売れないロックバンドの男性だって・・いるじゃないですか。プレゼンがうまい!な人もごまんといるはず。それ個々単体ではインパクトが弱い。でも、そういった個性や強みが「掛け合わされる」ことで、強力なインパクトになりうる。

 

もちろん、その個性と掛け合わせが「意外と人に受け入れられづらい」ものだと、逆の効果もあらわれる。インパクトが弱くなったり、ネガティブな影響をあたえることだってある。だから、どういう個性を磨くか「よりよい自分の磨き方」も視野にいれたほうがいいとおもいますね。

 

どうせだったら、人から好印象をもたれやすくて、自分ならではなオリジナリティを伸ばしたり、数多くもったりするほうが良いのではないでしょうか。

 

まあ、僕の場合だと、髪が長くて、テクノロジーに詳しくて、それでいて文系出身、プレゼンさせるとなんかこいつ面白い!みたいなものが、結果的に生きているとおもいます。それが「連載に選ばれた」要因ではないかとも分析しますね。

 

そして本を出すことで、また新しい個性や強みにも気づいたりもする。

 

そうやってアウトプットをするたびに「個性をアップデート」していることが、自分にとっても相手にとっても良いことなんじゃないか、と思います。

 

本はアップロードが簡便にできない。だからこそ価値が高いし、重い。

 

 

 

―――なるほど!すごく面白い見解ですね。ちなみに本をだされたことで、率直に思ったこと、感じたこと、意外だったことなど・・・あれば聞かせてください。

 

 

わかってはいたものの、一番ビビったことがあります。

それが・・・。

「本って修正がきかないんだ!」でした。

だから「怖いなあ〜」という感覚がありましたね。

 

本って、一度だしてしまうとなかなか修正きかない。修正したくても、してもらえない。
ITをやっている人間からみると、責任がおもいですよ、この活動は。

僕らの業界からすると当たり前の「情報は常にアップデートしていく」ができないわけですから。

 

そして本は、自分(著者)の人格をもったまま、自分から手離れしていく。その状態で、まったく手を加えられない。修正・変更もすぐきかない。

1冊ですべてを完結して・表現もフィックスしていかないといけないというのは……怖いし……新鮮な体験でもありましたね。

あとデイリーで売れた数など、リアルタイムでなかなかわからないし、ツィートやfacebookのように反応の数(「いいね」などによる)もリアルタイムで知ることができない。

ほんと不思議な媒体でもありますね。

 

読者の手元で、どういう状態で読まれているのか、もわからないですしね・・・。

僕にとっては、本は「未知が深くて、そら怖ろしい商品」だなあっておもいます。

 

 

―――なんと!それはまた意外なことをお聞きしました。なるほど、おっしゃるようにテクノロジーはいつもいつも製品のアップデートが普通に行われていますよね。SNSでも修正をしながら、アウトプットは重ねられるわけだし。でも本はそうじゃない。

 

 

そうです!

上書き修正が簡便にできないものだから、これは本当に慎重な扱いが必要な「言語伝達商品」ですよ。

だから、情報に対する扱いの「責任」の重さというか、また僕たちテクノロジーの世界とは違った伝達の重みを感じています。

 

本が「何千年と続くメディアの流れをくむ」存在の一つであることにも、確信をもって気づきました。

 

聞いたところによると、信頼度の高いメディア、というか媒体(デバイス)不動の一位は何かというと、「石板」なんですよね…。

 

随分昔に書かれたものだし、それこそ当時の人の主観もはいってて、本当かどうかわからない。もっと調べたら「嘘」が書いているのかもしれない。
でも、それが一番信頼される媒体1位なんですよ。

 

理由は、何千年も変わらずにのこったという「実績」があるからです。

 

その流れをくむのがまさに「本」ですよね。繰り返しになりますが、本はアップデートが簡便にできない。ゆえの情報の重みが、何倍もあるわけです。

 

だからこそ、SNSの発信にも気がぬけない!って気持ちになりましたね。

 

発信の本気度が、確実にあがりましたよ。

 

「適当なことはいえなくなるぞ…」って気持ちになりましたね。

 

気持ちがひきしまってくるし、「本を書く!」くらいの気持ちでネット上で情報をだすようになっていきました。まさにインスタントで発信すればいい、という良い意味での気軽さが薄れてきたかもしれません。

 

実際、本を書く気持ちでSNS上で情報発信をしていると信頼度もより高くいただけるようになってきました。

 

本をだしたことによって、伝えるということの意識がバージョンアップされました。

 

あと、「名刺がわりになるよ」と言われたけど「名刺」の意味合いが違うのです。

まさに「分身!」「私そのもの」。

本によって人格そのものが伝えられてしまうわけで・・・。

だから、人格形成(それこそ自己のブランディング)を本と統一させていく・・・というか首尾一貫していないと、ブレますよね。考え方も生き方もブレ始める。

その意味でも、本をだす・著者であるってことは「責任」を感じますね。

 

 

著者としてどうありたいか、が大事ではないかと思う。

 

 

―――そうか・・・!テクノロージの世界では「アップデートが普通」ですものね。本が著者に与える影響も深いものがあるんだと感じます。これはまさに、テクノロジー界で活躍される澤さんならではの視点だとおもいます。お伺いしてても興味ふかい!

 

 

 

そうですね・・・。

ただ、本を出すことでもう一つ大事だなと思っていることがあります。

それが「あり方」ですね。

Being」の考え方です。僕の中でもいまホットなキーワードです。

ハーバードビジネスレビューでもあるのですが、最近は学びのアップデートがもう一段階あがっています。

まず最初に「knowing」(知る・学ぶ)があって、その次に「Doing」があった。「Doing」はまさにシリコンバレーや深圳のベンチャースピリッツであり、もりあがりを見せたそれです。商品をリリースする。プロジェクトははしりながら考える。正解は随時アップデートされていくもの……。その傾向がこれまできていました。

 

 

でも現在ではもう一歩すすんで、この「あり方=Being」がSNSの社会においてさらに大事になっていくと実感しますね。

 

 

自分がどういう存在なのか。

どんなあり方でいることが大事なのか。

自分のなかに、すべて答えが眠っています。

そんな自分が、どう世の中とつながって、発信して、活動して貢献していけたりするのか。

Beingをどのように醸成し、社会とつながっていくかが、発信においても大事だとおもいます。

 

発信って「やり方」を学ぶ人多いけど、発信者としての「あり方」を考えている人って希少だとおもうんですよ。
でもこれからはまさに「あり方」が問われてくると思います。

 

出版もそうだけど、「どう出版するか」というより「どんな著者として出版に携わりたいか」みたいなことではないですかね

 

そして発信においてやっぱり大事なのは「ギブ」の精神です。

「惜しみなく先に与える」…を意識しないと、人は気づいてくれないし、その本当の価値に魅力を感じてもくれません。

自分のスキルやリソース、オリジナリティをしっかり開示して、提供する!ということを厭わずおこなっていくこと。

惜しみなくそれを行っていくことで、「反応」もかえってくるでしょう。そのコミュニケーションのなかで、自分が本当にやりたいこと・伝えたいことに「気づいて」いく。

その気づきが、さらに伝播して他者からも「気づいてもらえて」手助けしていただけたりします。

この動きがとても大切ですね。

まあ、時と場合によっては「搾取される」状況におかれるかもしれません。これだけやっているのに、なんで・・・と思うこともあるかもしれない。

でも、そういう出来事は反面教師でよいとおもいます。あ、これは「失敗」だった、これは「間違ってたんだ」とまた自分が気づくことで、「修正していけばいい」だけ。

 

それでもこの世の多くの人は「マッチャー(損得勘定で動く人)」です。

 

ギブする人、いわゆる「ギブファースト」が増えていくと、もっとエコシステム化が進んで、よりよい流れになっていくのではないかなって思います。

 

「タグ」をもつこと・増やすことが「幸せに選ばれる」人になるためのカギ!

 

―――なるほど・・・!発信を行うにあたっても、本当に奥が深いですね。おまけに今は「あり方」が大事とは・・・。目からウロコです。澤さんは1冊目を出した後も2冊目・3冊目・・・と続々出版をなさっていますよね。それも自分から企画を持ち込んだというより、人とのつながりのなかでチャンスをつかんで行ったということのようですが・・・。紹介とかでも、なかなか出版社の編集者とお打ち合わせできて、出版までいけて・・・っていうのは少ないケースになってくると考えます。ようは「選ばれないといけない」わけなので。
そんななかでも「選ばれていく人」になるためにはどうすればいいのか、よかったら詳しくおしえていただけませんか。

 

 

そうですね。確かに最新3作目の出版も、あるプロデューサーさんのご紹介もあって出版ができました。出版社の編集者のかたが興味をもってくださって、あれよあれよと本をつくっていくことができました。

で、「選ばれる」ということですが、結論からもうしあげると、「タグ」が大事になってくるのではないかな・・・と思います。

 

 

 

―――「タグ」ですか!? それはどういうことですか?

 

 

「選ばれる人」とひとことでいっても、ズラーと選ばれる対象のひとりとして整列させられた中から“選ばれる”というのではなくて、選ぶ人にとって「アンテナにひっかかるように浮遊しておくこと」が大事なんじゃないかな、って思うんです。

これ、効率は一見悪いと思われるかもしれませんが、むしろその方が結果や結論がはやく、望むものを得やすかったりするんですよね。

いろんな人・もの・コトと接点をもつ、というのは本当に大事だと思います。そうすることで、大きな出来事にぶちあたりやすい、からです。

そこで重要なのが「タグ」なんですね。

 

ちょっと話がそれますが、現代の日本人の1日の情報量って、平安時代の人の一生分の情報量であり、江戸時代の人の1年分の情報量なんですよね。

現代の日本人はとんでもない情報の海のなかに生きているから、「えらばないといけない」し「選ばれないといけない」のが当たり前になっている。

いっぽうで、選択肢がかぎられるのが平安時代。ちょっと裏山に行こうものなら、すぐ迷子になったり、命の危機にさらされる状態があった。だから今ほど選択肢が多くない・・・。「選ぶ」必要や頻度が少ないです。

令和の時代の日本はちがう。

だからこそ、自分を「浮遊させておく」必要性がある。

いろんなところに浮遊しておくことが「タグづけ」です。

〜会社の◯◯課長、〜会社の代表というただひとつの肩書き・一つのタグでしか、その人個人を表せない状態は、選ばれづらいとおもうし、見つけもしてくれない。

 

僕なんかは特にそうですが、Microsoftの澤さん、という以上に「空手やっている髪の長い人だよね」「いろんなコラボしてビジネスセミナーやっている人でしょ」「本だしている人だよね」「よくツィートしている人だよね」「Voicyの人でしょ!」・・・これらすべてがタグとなって機能しているので、ありがたいことに、いろんな人からあらゆる環境下からみつけてもらいやすい方だと思います。

 

そしてこの数あるタグでの認識っているのが、出版もそうだけど発信においても大事になってくるし、それこそ「突き抜ける」ことにもつながって、必要な人から必要なタイミングで「選ばれていく」につながるのではないかな・・・と思います。

はじめにも伝えましたが、まさに個性のかけあわせ、というか「タグの掛け合わせ」でレバレッジも効かせられますしね。

 

 

―――なるほど!タグが多ければ多い人は、確かに出版以外でもいろんな顔や幅広い人脈やファンもいて、それが結果的に本をだしたときにはよい効果につながってますよね。タグをもつ・増やすっていうのは、これからのビジネスパーソンにはもう必須のブランディングスキルといってもいいのではないか……と、お話を聞いていると思えるくらいですが……。

 

 

 

そうですね。

実際タグが多い人は、やはり心豊かで楽しい人生や仕事をおくっていると思います

でもタグが少なすぎると、自分という存在の居場所もそうだし、それこそ視野や視座が狭く低くなって、本当に悪い意味で内にこもってしまいやすい。悪い意味でのわがままや独りよがりになって、エスカーレトすると周囲への迷惑行為につながるケースに陥っていきやすいのではないかな……とも考えたりします。

 

その意味でも、自分のなかに多くのタグをつくっておくことはおすすめですね。

ライフスタイルのレベルでもいいし、ビジネスやキャリアの「タグ」を複数もっておくと、仕事にも必ずいきて成果もあげられやすくなりますしね。

 

かつ具体的であることも大事ですよね。

 

渡邉さんの場合だと「編集者」だったり「プロデュース」だったり、このように「インタビュアー」だったり「ライティング」もしている。「出版のセミナー」や「パーティー」などに顔をだしたり・・・。プライベートだと「ビール」や「日本酒」、「着物」、「旅行」などなど・・・いろいろ具体的なタグがありますよね?

 

このように細分的なタグをもっておくと、あちこちに「浮遊」できる。その浮遊のなかから、必要とされる人に「選ばれる」とマッチングとしてもいいわけですよね。

 

 

―――ほんとそうですね。実際関係ないかな・・と思えるようなタグから、コンサルのお申し込みや、出版の相談もいただいたりしますからね。タグってめっちゃ大事ですね!そして、澤さんこれはぜひ聞きたかったのですが、出版を実際におこなってみての「ビフォー・アフター」というか、本を出したことでのメリットをお聞かせいただければありがたいです!

 

 

はい。やっぱり本は「意味のある名刺」であり、とても重いというか……存在の分厚さを伝えられるものだなあ、と感心しました。

おまけに、地方へ講演などにいくと、やっぱり「本をだしている人」として扱いが違ってきます。

地方は「SNSで有名であってもタダの人」なんです。の友人が九州のほうへIターンしたのですが、お子さんが「Youtuberになりたい!」っていったら、すごく不信感つのらせていただんです。

「ヒカキンとか、うさんくさい!」って。それくらい「ネットの世界はよくわからない。謎・・・不気味」なイメージはどうしても都市部の人に比べてまだまだ残っています。

だからこそ、本はいいツールだなあって思いますね。

書き直しがきかない、アップデート不可メディアだからこそ、信頼度が高くなる。

 

―――なるほど!やはり信頼度のアップと認知度が高まることはありますね。いっぽうで、「あ、これはちょっとネガティブだなあっておもった影響」はありましたか?もう赤裸々に語ってもらっていいので(笑。

 

 

ははは・・・まあそうですね、やっぱり「嫉妬」というか「やっかみ」みたいなものとは無縁でいられない、ってことでしょうかね。

これはすべての著者の方に言えるとおものですけどね。

あと、アンチ意見も逃れられませんよね。

でもアンチだったり、批判的な意見って、よくよくみてみると「それをいって何の得になるんだろう」って思えることがほとんどです。

だから、ほんっと気にしないていうか、うまく「スルーする」訓練がいるなあって思います。

 

田端信太郎さんも発信してたけど、「影を踏まれているようなものだから、本当に気にやむことではない」ってね。

たしかに、自分を踏まれると痛いけど、影だったらいたくない。

なるほど。と思いましたね。その心持ちで進めばいいのですよね。

 

まあ「気にするな」っていわれても実行できないこともありますよね。その時はもう思い切って「あ、バカなんだなあ」っと思うっておくのもいいでしょう。

気にするってことは、「自分ってダメなのかな」って最後は自分で自分を傷つけてしまうからこそ沸く感情でもあると思います。

批判などをうけとめすぎて「自分で自分を傷つけすぎてはいけない」と思います。

だから「あー、バカなのね」でスルーする練習が本を書く人には重要かなと考えますね。

 

出版で大事なのは、読者にどれだけ寄り添えるか、とファン作り

 

 

―――ありがとうございます。最後に出版したい人にむけて、メッセージをお願いいたします!

 

 

はい。2つほどお話させてください。

ひとつめは、やっぱり「伝え方」ですね。

大事なのは、あなたの発信の先にかならず「読者」がいるということ。

そして、相手目線というか顧客目線をいかに持ち続けて伝えられるか、が本当に大切だと思います。

 

また、日本の人は「自分の率直な思いや考え」よりも「人から聞いた話しを自分の意見のように言う方が多い」。

これはまさに他人や他者に人生や自分を支配されているのと、本当に同じことです。

だからこそ「ありかた(Being)」を問うてみてほしいのです。

自分の内面と語り合って、本当の自分を探してみる。コーチングの手法もはいってくるかと思いますが、これを行うことで「相手の中」にも自分が含まれていることに気づかれるのではないかと思います。

 

だからこそ「〜が言ってた」ではなく「私は〜と思う。だから……」のスタンスが大切。

もっといえば、ありかた(Being)が確立してくると、

 

「〜と、私はおもう、だから…きっとあなたにもプラスになるはず!」

「〜に私は共感する。だからあなたが私と同じフィーリングをもつことで、きっとあなたも幸せになれるはず…!」

 

 

という説得力が増す伝え方にも自然となって、ここに共感があつまり、ムーブメントが生まれるわけです。

そして、自己開示をしっかりするほど信頼度も増します。日本の人は「正しい答え」「正しい情報」=正義!と思い込んでしまう民族的習性が少なからずあります。

大事なのはわかるけど、そこばかりに固執してしまうのも危険でしょう。

おまけに正確さと正義は全く別物。

そこは切り離して考えてほしいですよね。

 

そして「自分が体験したこと」ってほぼ嘘がないんです。嘘のないところに、信用度も増す。だからこそ「開示」は重要で……。自己開示をすればするほど、このSNS社会では信用がたかまりますよね。

自分の考えていることは、責任をもって、明確に言語化していきましょう。

言葉にすることで、さらに信用も得られます。言葉に敏感になっていってもほしいですよね。本は文字メディアでもあるのですから。

 

 

そして2つめは「ファンを獲得しておこう!」です。
頭がよくないと・知識がないと本が書けない・出せない、ではないです。
ファンをしっかり確保できるかどうかが、やっぱり現代においてはカギになってくると思いますね。

最大多数の最大幸福を意識して、日々発信と活動してみてもいいのではないでしょうか。

やっぱり本は、たくさん売ったらたくさん自分の思いが伝わりますからね。

多くの人にたいしハッピーになってもらいたい!という気持ちがキモ。

それを出版前から準備しておく。

先ほどいった「タグ」ではないけど、タグでどんどんたくさんの人とつながって、そういう方たちにハッピーを与える行動をしていると、自然と「出版で選ばれる人」にはなると思います。

自分が会いたい!憧れの有名人、にも会えたりつながれたりしますしね。

イベントやろうよ!っていったら、たくさん集まってくるでしょうしね。

 

ありがたいことに、僕もイベントの告知などさせていただいたら、あっという間に100人くらいお越しいただけることもあります。でも、これも日頃「ぜひみんなにハッピーになってもらいたいな」とおもいながら活動しているので、それがよい結果に結びついているのだと思います。

そして、ファンは支えてもくれますしね。

ぜひ出版を目的化せず、ギバーとして、ファンと共に生きていってほしいと思います。

ほんと、楽しいですよ!

 

―――――ありがとうございました!

 

 

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