書籍編集者・プロデューサーの渡邉理香です。
最近のトレンドをお伝えするとすれば、アラフィフ〜アラカン世代以上が読む本が売れていたりします。
特に女性著者の活躍が目覚ましいでしょうか。
私のKADOKAWA時代の担当作である『50代、もう一度ひとり時間』(中道あん)も、本が出たことでさらに著者の中道あんさんが注目され、今、あんさんは会社員を卒業され、起業家として活躍中です。
アメブロのトップブロガーとして出版前から大注目のブロガーさんだったのですけど、本を出した後の人生の変化もすごいものがあります。
最近この本の「韓国版」がKADOKAWAから出まして、ブログにアップされていました。
こちら↓↓
https://ameblo.jp/aroundfifty50/entry-12511000571.html
また、私のKADOKAWA時代の担当作『アラフィフでヘルパー始めました』(ゆるゆらり・著)。
こちらも、介護の携わるプロから主婦、ご家族の方にいたるまで圧倒的な支持をえたブログがもととなって生まれました。
ブログは→https://ameblo.jp/sakurakappa2007/
単なる介護の現場を面白おかしく・・・ということ以上に、生きるうえで介護士という職を選んだ理由や、介護士を目指すうえでの資格試験取得までの道のり、実際デイケアにお越しになられる方々のユニークな姿(今の70代は団塊畝代ということもあり、おしゃれな人が多く、デイケアに来られる人でもおしゃれに手を抜かない・等、かつてのイメージを覆すような活写が多い)、認知症などのメカニズム・・・などをわかりやすく暖かい眼差しをもって四コマで伝える手法が読者にウケています。
ゆるゆらりさんも、本の出版を機に得意のイラストやデザインを基点にしたビジネスをたちあげるなど、パワフルにご活躍中です。
私の担当作以外でも、アラフィフ〜アラカン向けの本は多数でています。
特に女性著者・女性向けの本の躍進が目覚ましいと思います。
アラカンの著者の本です。
ブロガーさんでもあり、こちらも大好評!
KADOKAWAのコミックエッセイ(私が担当ではないですが・・・)。
アラフィフという言葉を全面に押し出したタイトルですね。
これも平成の時代にはみられなかったなあ・・・。
1929年うまれの精神科医の女医さんの、「生きる勇気」がもらえる珠玉の言葉が散りばめられた本。
10万部を突破しており、発行元・すばる舎の売れ筋商品となっているそうです。
まあ、この方に限らず、80〜90歳以上のキャリアパーソンの自己啓発は売れ筋傾向なのは以前からあるのですが。
これはエッセイストとして長年活動する金子先生の本ですが、こういった大御所暮らすの著者でも、ついに!というかダイレクトに「50代」がでてきていますね。
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とまあ、他にもいっぱいあるし、女性だけでなく、男性向けでも「50代から稼ぐ!」「50代からどう生きるか」みたいな提言本は少なからずではじめており、本屋さんの棚を賑わせています。
この傾向ってもうお分かりでしょうが、、、、
日本超!長寿社会
になっていることの証。
完璧に、若い世代を超えるほどに「年いった世代が増えている」のですよね。
人生100年時代〜のキーワードがあるとともに、医療技術の発達や健康に気遣う世代が増えてきたこともあり、いかに「老い」とむきあいながらもイキイキと生活するか!が差し迫った社会として機能しているかのあらわれですね。
そして、今のアラカン以上の方は「若々しい」です。
健康に気をつかっていることもあるでしょう。一見して「ヨボヨボおじいさん・おばあさん」みたいな人いませんよね。。。。
おしゃれを楽しんでいる人多いし、それこそ平日日中「三越」や「高島屋」いこうもんなら、優雅にお茶してますよって(笑。
だから、その下の世代も年齢以上に若々しい人が多いのが令和の時代。
私は40代ですが、それでも若い格好できるし、している人多いし、とにかくアンチエイジな方は圧倒的。
昭和の時代と比べて「豊か」な証拠でもあるでしょう。
だからこそ「生きがい」を求めていくのでしょうし、「あり方を整えたい」という要望も多くのあるのでしょうね。
あと、「本を読むことに重きをおいている」最後の世代ということも言えるかと。
「SNSやネットなんぞ信用できん!」「こわい!」
という人は、多数派ですからね(^^;;;
アラフィフ〜アラカンの「新人著者」となるのなら、今が狙い目かと思いますよ(^^
キーワードはやっぱり「SNS」ですが。
ブログなどをうまく武器として、発信を高めていくことが最重要ですね!