元KADOKAWAのビジネス・実用書出版プロデューサー+編集者+コンサルタントの渡邉理香ことりっこPです。
ビジネス・実用書では1冊目が大事!と言われたりすることがあります。本が売れてないと、その後スムーズに2冊目、3冊目と本が出せない・売れない、、みたいな話です。
出版社側の視点からいうと、既著がある著者さんに対しては、必ずといっていいほど
>前作の売れ行きってどうなんですか?
って聞きます。
私もKADOKAWA時代、悪びれなく聞いてました(笑。
いわゆる「実績確認」はどうあってもやるんですよ。
企画書にもその辺の事実は書く必要、ありますね。
そこで「ドキ!」っとしてしまって、萎縮してしまう著者もしばしば。
あー、私売れてないな〜、、とかって思ってしまうケースも「あるある」だろうなあ、と拝察はします。
そういう意味でも、できるだけ自分が出された本はしっかり売っておいた方がいいです。
なお「売れている」の定義は、少なくとも重版がかかっている、ジャンルやテーマによっては3刷り以上・・・というのが売れてる本の最低定義ですね。
出版社の編集者は、「どれだけ売れる本が出せる著者なのか」をシビアに測ってきますからね。
本音は、、、
「この人に依頼することで、ほんとに売り上げがたつ本作れるのかな?
なんか・・既出本の実績みてたら確信が持てないから、別の著者を探した方がいっか」
こんな考えしてます。
シビアすぎてすみません(^^;;
とはいえ「1冊目売れてないから、2冊目が出せない!」みたいな「縛り」や「呪い」みたいなのに囚われすぎも禁物。。
ぶっちゃけ1冊目がベストセラーとかではないけど、2冊目・3冊目の本を続々出せている著者、少なからずいらっしゃるので、、
既出本が売れてないからといって、変な気落ちする必要はないかと。
凹みすぎてもう本なんか嫌い!って思うこともないですよ。
ただ、大事なことがありまして、、
既著が売れてないことで、次作の企画に対する編集者や出版社側の視点は明らかにハードルが上がってくるので、、
既著の売り上げや実績を超えるような汎用性と再現性+インパクトあるコンテンツ、販売ルートの確保を万全にしておく必要はあるでしょう。
これを企画書内でも記して、プレゼンしていかないとね、ってイメージなのです。
その意味でも、1冊目よりも「腹を据えて」&「気合い入れ直して」出版活動に取り組んでいただく必要はあるかな〜と思います。
なお、商業本ではないけど電子書籍を出しまくっている人に対しても、
割に「電子本の実績」聞いてくる出版社スタッフ、編集者、営業スタッフ、、最近は増えてきました。
その意味でも、電子本もできるだけ「ウケのいいコンテンツ」に仕上げていくことが、あなたのビジネスにおいても、商業本を目指すにおいてもめちゃくちゃ有利になることは否めません。
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