2025年3月23日・東京にて、私の出版コンサルのクライアントさんである、著者の村本彩さんの改訂新版書籍「出版記念イベント」ににゲストスピーカーとして登壇させていただきました。

東京は茅場町に新しくできていた「kable」という素敵なブックラウンジで開催。
本が売れない
本が読まれない
という声が大きい時代ですが、やっぱり「本に求める価値」を感じる人は多いようです。
本との出会いを求められるユニークなビジネス空間に感心じました。
そこで行われた、村本彩さん最新刊の出版記念パーティー&トークイベント。

50余名のリアル参加者と、オンラインでも数十名ほどが繋がって和やかでアットホームなイベントとなりました。

私もトークイベントで登壇させていただきましたよ。

トークイベントにて色々お話させてもらったり、さまざまな出会いの中で感じたことについて、以下ざっくばらんにシェアさせてもらいます。
そもそも彩さんとは、8年前くらいから「知り合い」の状態でした。私はKADOKAWA、彩さんはサントリー。
大手の企業を卒業して、独立した一人の女性として、共感し合えるところもあり、合同でセミナーなんかも開催していた経緯があります。
彩さんと出会った8年前を思い出しながら、 彩さんに依頼されて出版の活動を一緒にやらせてもらったことを思い出しながら、そしてお互いの進んできた道などもアウトプットしあいながら、、「本」について話せたことはよかったなあ、としみじみ思いました。

そもそも「ブランディング」という本の領域は、「翻訳本」や「専門書」・・・の類しかない、ってのが出版市場の本質。
分厚くて文字組も「きゅうきゅう」。
ハードカバーもあるし、価格も2000円以上するものもザラ。
内容も、それこそ一般的に知られている「ハイブランドファッション」のブランド戦略・・・に関する専門書も多く・・・。
あるいは企業や団体など向けの概念本しかなかったし、、著者も「男性」しかいない、という非常に狭隘なジャンル市場です。
「へ?なんでこの著者がブランディング語ってるんだろう」ってステイタスの人ばかりで、ぶっちゃけ説得力が薄い本が横行している気が、KADOKAWA時代を振り返ってもしていたものです。
「ブランディング」の本はKADOKAWA時代は手がけたことがありません(あんま一般的ではない、って本の認識だったので)。
でも彩さんはサントリーという「消費財ブランディングの雄」ともいうべき大会社出身。
「金麦」などの有名飲料のブランディング・マネジャーとして辣腕を震っていた人でもあります。
そんな”わかりやすい背景”を引っ提げ、女性という視点からブランディングの可能性を伝えるビジネス活動をしてこられました。
サントリー退社後は独立し、対法人向けのブランディングも行うけど、「個人や小さな会社」の現場(一般)向けに「実践」と「実務」を意識したコンテンツを作って、教えていらしたのですよね・・・
ようやくブランディングが「現場で容易に活用できる」
・・・すなわち
「誰もが使える」
時代に突入した、そういう時を作った人なんだなあ、って感想が前ですね。
ブランディングは、すでに現場活用してるよ!って吠える人もいるんでしょうが、、
誤解を恐れず言えば
「ホンモノの人が本当に実活用できる方法について」声を上げ始めた!
って心底思いました。
でも2020~21年当時はまだまだ出版市場においてブランディングって「ふわふわした」ものでしか捉えられない。
特に男性なんか「そんなことより直で金になるマーケでしょ!仕組みでしょ」って風潮でしたからね。
まだまだ。まじ「土の時代」だったですのよ。
土の時代ってほんとめんどくせー(笑。
まとっている空気感や雰囲気も、「重たい」しね。
だから彩の強みである、ブランディング・ビジネスノウハウを「マーケ本」色の濃い企画に立案して企画書に落とし込んで本活したよなあ〜
って改めて思い出したもの。
あれから5年あまり。
今の時代に沿ったSNSと風の時代、女性性と男性性の平行バランスが大事な時代に移り代わり・・、ようやく「実用性の高いブランディング本」が上梓されました。
概念書でもなく
分厚い翻訳書でもなく
専門書でもない
ハイファッションブランドの内側を表出するための評論本でもない
少なくとも、”え。ブランディングのプロ・・?”とは言い難い人たちの本ではなく、老若男女誰もが手に取れて気軽に読めてTODOに落とし込め、実践できる。
そんな「手軽でためになる本」がようやく生まれたのです。
この本は、価格も2000円をきっています。
彩さんの活動に対して、世の中がやっと「追いついてきた」と言っても過言ではないでしょう。
彩さんが提唱するオリジナルのナチュラルブランディング(ノウハウ)はただ「自然体で自分らしく」という軽いノリじゃ・・・ないですよ。
今回の本のタイトルのように「真の価値をどう表出していくか、どう構築するか」「見えにくいがインパクトのある価値を見える化するために、何をしていけばいいのか」
が改めて集約されていると思うので、、深い哲学が巧妙に隠れていると思うのです。

だからブランディングという手法は瞬時に理解されづらいのかもしれないけれど、、機能性ばかりを追い求める、マーケばっかやったって今の時代「頭うち」が早いのは目に見えています。
ブランディングこそが、全てを根本解決する、”ドミノ倒しの初めの一個”的な考え方だと思います。
要は「あり方」ってそれでもあるし、「可能性」や「コンフォートゾーン」を広げる手法でもあると思うのです。
ナチュラルブランディング・ノウハウはその意味でも時代に忠実に沿っているし、ブランディングのビジネス実践本が世に出たというのもある意味においてすごくイノベーティブでもあるから、、
やっぱり起業家や経営者は「3歩先」をいくイノベーターであり、価値創造と新市場開拓が使命でもあり、、
出版は一般的で「普通」な人から、「半歩先の新しさ」を持った情報をパッケージングして、いかに素早く市場投入できるかどうか・・・なんだなーってことが改めてふに落ちました。
それこそ
「本ってのは人にツキを与えられる」
って大河ドラマで平賀源内先生が言ってたセリフそのものですよ。

にしても、改めて感じたのは、売れる本作れる商業本の著者さんは「言葉の力」が違います。
彩さんも発信の言葉の力がさらにパワーアップされてたけど、、
言葉のチョイスと考え抜いて生み出す汎用性の高い語彙の切れ味が、最高点に達しているように思えて、、、
オピニオンリーダーとしての地位を確立し始めてるよなーって確信しました。
ご自身を真に大切にしながら、さらなるご活躍を期待してなりませんね。
加えて、このイベントを企画してくださり、会場運営を積極的に行ってくださったスタッフの皆さまに深く感謝申し上げます。
茅場町のあの会場、素晴らしい施設。
出版やメディアの本場は「東京」だよねって実感しまし、本の持つ力はまだまだ健在だなあと感じいったイベントでした。
その意味でも「本の持つ価値」は実は廃れていないし、日本人の心の中では廃れない普遍のクリエイティブなのだろう・・・!と実感もしましたね。

またこうしたイベントに登壇させていただきたいものです!
以上、レポートでした。
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