出版の基本

出版したい…と思ったらやっておきたい3つのポイント

元KADOKWAのビジネス・実用書出版プロデューサー
渡邉理香です。

そろそろ出版したいな…そうお考えの経営者・起業家・ビジネスパーソンの方々にむけてまずはやっておきたい3つのことについてお話させていただきます。

 

その1:どんな本を出したいのかを「明確化」しておく

商業出版を行うためには、様々なステップがあります。
だた、一番最初に考えることとして大事なのは…

「結局、自分はどんな本をだしたいのか」を明確に考えておくこと、でしょう。

はじめから「私って、どんな本をだしたらいいですか?」と出版関係者(編集者や出版塾の先生・出版プロデューサーなど)に聞いても、ご自身の意思がまずは明確になっていないと、アドバイスもままなりません。

また…いきなり「私ってどんな本を出せば売れますかね?」って出版のプロたち聞くのも、とても失礼な行為にあたります。

 

よって、

 

>どんな読者に向けて

>なんの本を出すことで

>どんな貢献やお役立ちを世の中にしていきたいのか。

 

これをまずはご自身のなかで具体的かつ明確化させ、言語化しておくことが大切なポイントでしょう。

 

 

その2:「出版」への情報収集を怠らない

 

出版の世界は、おうおうにしてあなたにとって「異業種・異業界」です。

 

私も「本を出したい」経営者や起業家の人たちの出版相談やコンサルなどで対応するにあたり、まずは「出版に関する情報収集をおこなっているか?」をヒアリングします。

 

一度でも出版セミナーや出版に関する情報をネットレベルでも集めている人ほど、出版はやはり決まりやすい、というのはあります。

 

一方で、出版のことを何もしらないまま「とりあえず出版したいけど…何をすればいいのか」ということを聞いて来る方もいらっしゃいますが、これだと「著者」として活動するためには遠回りになりやすい。

 

本を出すうえては著者は極めて自発的で能動的な行動が求められます。
だれもあなたのことを「サポート」はしません。
出版社の編集者は、サポーターというよりも、一緒に本をだしていくためのビジネスパートナーという存在にしかすぎない。

また、著者は誰か?著者はあくまでもあなたです。あなたが最終的に「本の内容に責任をもつ」ことが求められます。

 

その意味でも、自分で様々な「出版に関する情報」を能動的に集めていきましょう。

 

いまでは、出版セミナーだったり、ネット上やSNSでもあらゆる「出版するための方法」が発信されています。

 

そういった情報にきちんと敏感にアンテナをはってインプットし、まずは「出版するために何をすればいいのか、基本知識」を身につけること。

 

そして、行きたい世界(業界)である「出版の世界」とはどんなところなのかを、体感しつつ知識や情報をインストールさせていくことが大事だと思いますね。

 

「相手を知り、己をしれば、百戦危うからず」です。

 

 

その3:本を出す、以上に「著者として活動する」マインドシフトをする

 

起業家や経営者に多いのが「ブランディングの出版」です。

あなたご自身は、このように考えられるのは自由です。

しかし、出版社の編集者や、それこそ最終的なお客様になる「読者」は、そこをアピールされても「知ったこっちゃない」というのが本音。

 

特に読者は、あなたのビジネスや会社のブランディングが云々とか言われても、よく・・・わかりませんし、関係ありません。

 

 

欲しいのは、、

 

 

「有益でお得な情報」

 

 

のみだからです。

 

 

その意味でも「本をだしたい!」というのは、自己満足のみにフォーカスしたマインドではないかと、元KADOKAWAで編集者としてやってきた私としては強く思わずにはいられません。

 

最終的に商業出版できる人ほど「著者(作家)としてどう活動するか?」へのマインドシフトがなされています。

 

本を出したいなら「自費出版」(電子書籍・オンデマンド書籍含む)で目標は達成できます。

 

でも、なぜ、あえて「商業出版」という、出版社から投資してもらって本を出す形の出版を目指すのか。

ここを深く掘り下げて考えておいてほしいと思います。

ちなみに商業出版=無料で本出せる、という意識は完全な誤認識なので、この辺の意識改革も必要になってくるでしょう。

 

あなたのビジネスを広めて、あなたの社名やブランド力をあげるためだけが「商業出版」の役割ではありません。

 

れっきとした「社会公器」・「ジャーナリズム精神」にも根ざした「商品」が「本」であり「商業出版」です。

 

であれば、著者として何を世の中に提供できるのか?著者として、どんな「世のため人のため」になるコンテンツをアウトプットできるのか。

著者として、どんな人たちを幸せにしてあげられるのか。どんな課題を解決する手助けになるのか。

それを真摯に考え、ビジネス実績をあげることも、著者としてのつとめであると思います。

 

本を出す!を目標にするのではなく、本をだして何をしていきたいのか。

 

ここを確立できている人が、著者として執筆活動を続けられることができるのです。

 

著者という「職業に就く」
そのために何をするか。

 

この意識をもって、行動しておくことが大事でしょう。

 

いかがでしたでしょうか?

 

より良い商業出版を行うためのポイントを抑えておくだけでも、最短最速の商業出版実現が可能です。なにか参考になれば幸いです。

 

なお現在渡邉のほうでは、商業出版を目指す人のために、5つのステップで出版の正しい手順がわかるメルマガを無料で配信中です。
よろしければ、こちらからご登録して、学んでみてくださいね。