書籍編集者・商業出版プロデューサーの渡邉理香です。
私は今年の8月からホットヨガに通っていて、ぜんぜん続いています。いまはもう12月。
そろそろ半年がきそうかというかんじですが、とにかく仕事の間でも時間があいて「行けそう!」と思ったら行くようにしているし、行きたい!と思うことも多いし、、、で通っています。
自宅から近いところにある、というのも大きな理由でしょう。
https://www.ozmall.co.jp/beauty/article/10476/より
ヨガはぜんぜんの初心者。
うまれてはじめて40すぎて始めたこともあって、右も左もわからない。
だからまだまだ「初心者マーク」がついて「強度・難度も1」レベルのクラスに常駐〜。
クラスは初級・中級・上級みたいにわかれていて、難度が上になっていくほど、クラス数も減少します。
もちろん、受講する人の数もレベルが上になるほど「少なくなる」んです。
初級で「初心者マーク」のクラスほど、べらぼうに受講者は多い。
かつ初心者マークのクラスでも「リラックスヨガ」とか「アロマリラックスヨガ」とか言葉の上で、なんか「癒し」につながって、ユルっとフワッと楽にできそうなものほど参加者もめちゃくちゃ多くなる。
そう!これってまさに本もいえるんですよね。
一番売れる・売りやすいのは「初級」「入門」「基礎」がつまった「はじめの一歩」的な内容の本です。
「誰でもわかる」「誰でもできる」「ズボラでも大丈夫」ってコンセプトのそれ。
いっぽうで、売る数がどうしても少なくなるのは「中級」「上級」なそれです。
だから「プロ向け」とか「応用編」みたいなコンセプトの本はきちんとマーケティングしないと、思った以上に売れない!てことになる。
とくに処女作からいきなり上級者とかプロとか、その世界をすでによく知っている人向けの濃い本を作りたい!とおっしゃる方時々いますが、それは「ちょっと違うかな」って感じます。もちろんテーマやジャンルにもよりますけどね。
本は誰でも手に取れるところで「売って」ますよね。
本屋さんにしてもネット書店にしてもそう。
誰でも気軽に手にとれて、試し読みできたりする。
本は「一瞬の出会い」が大事な要素になる”商品”でもあります。
だから売れる本をつくりたいのであれば、「初級」「入門」「基礎」「誰でもできてわかりやすく学べる」「再現性が高い」「どんな領域の人でもあてはまる」「難しいことが理解しやすい」みたいな内容の方が、パイが広がり、売りやすい。
むろんある一定の読者が確実にいる「専門書」「実務書」「実用書」みたいな領域で攻められるなら攻めてもいいけど、それができる著者さんは、ステイタス的に専門家中の専門家みたいな人だけだと思いますね。
なんにしろ「わかりやすい」「面白い」「誰でも楽しく学べる」みたいに、内容は濃いけど敷居の低い本が、売れる本の基本だと改めて思います。
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