出版の基本

「本をだしたい!」人と「出版社が欲しい著者・企画」が一致してない、という話。

書籍編集者・プロデューサーの渡邉です。

 

 

 

先日、著者でビジネスエグゼィテブの方から「出版社の編集さんから聞いたんですけど、本をだしたい人はゴマンといるけど、編集者がオファーしたい人は極めて少ないらしいですよね」と言われました。
これに対して、めちゃんこ首を縦に降らせていただきました!!
「なるほど〜。重要と供給がまったくあっていないんですね…!」とその方は感心していらっしゃいましたけど、まさにそのとおりであること、改めてここに申し上げておきます。

 

本を出したい人、特に本を出したい経営者・起業家は「事実的に多い」のは理解できています。会社員編集者時代からそういった方々に、わたしもお会いしてきました。
でも、その95%は実現しませんでした。理由は「ご自身が出したい本の主張」であり、「出版社が求めている企画や著者ではなかった」というのが最たるものなんですよね。
どうしても、出版社の方向性と著者の意向のズレは生じやすいです。

 

でもですね、そもそも商業出版というのは「著者の意向を丁寧にくんだものを本にはしない」ですからね。
よほどの、売れっ子著者&大物著者ならまだしも、基本は「あなたの思いや伝えたいことを本にする」はやっぱりちがいます。
商業出版は「出版社が本にしたい著者を選んで、本にしたい企画で本を出す」が基本原則。
だから商業出版したいなら「選ばれるビジネスパーソン」になっておくことが重要ですよね。

あと、ビジネス書や実用書の出版社の編集者は、こういった「本を出したい!」とおもう人たちの猛攻をうけまくっています。
企画書も毎日送られてきて、その量たるや年々増えていると思います。
だから、ぶっちゃけ「辟易しています」。
その猛攻に「疲労しています」。
だから「本をだしたい!」の人たちには「かなり警戒」しています。
実際、私もKADOKAWA時代はそうでしたから…。

私は独立して、コンサルティングやプロデュースのお仕事もしていますし、独立したことでやはり身軽になったことで「本を出したい!」の方々にきちんと対応できるようになりました。
だから、会社員時代に比べてはるかに心豊かに対応することができています。出版相談をはじめとして、より本格的に出版を目指していくコンサルやプロデュースの仕事ができることは、会社員でないからこその醍醐味です。

 

しかしそれでも「あ、この方は明らかに無理そう…」という人には、出版相談やコンサル・プロデュースのご依頼やご希望あってもお断りさせていただいているし、ご提案もしていないんですよね…。
双方のお金と時間の無駄でもありますからね…。
まあ、事業家として現状お断りせざるをえない人には、別途なんらかのサービスをご提供することも考えなければなりませんが、にしても「やっぱ…そもそも難しい!」と思えるビジネスパーソンってどうしても一定数はいらっしゃいます。
その場合は先にビジネス(経営)をきちんと頑張ってもらって、それなりの成果や結果を出して、ビジネス上でひとまずの影響力と社会的認知を高めておいてほしいと切に願うわけであります。

出版をいきなり目指すのではなく、事業家としていろいろなめんを確立させてからでも、出版はおそくありません。
あせりや、「〜までに出版しないと!」みたいな目標をやたらとたてて追い込みすぎないことも、出版には大切です。

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